クリーニング＆リフォームを専門とするファッションメンテナンスのお店です。

お預かりした品物を点検していると洗濯表示をハサミで切ってある品物があります。
肌に触れるとチクチク痛かったり、透けて見えると格好悪いなどが理由と思われます。

しかし洗濯表示は、服の取扱説明書みたいなものです。
クリーニング店では洗濯表示を見て、洗い方やシミ抜きで使える薬品を判断します。
洗濯表示が無いと素材が判断できない場合があり、思い通りのシミ抜きができずに本来落とせるシミも落とせないままお返ししなければならないということもあります。

　　

また、洗濯表示には必ず問い合わせ業者を表示することが義務付けられています。
トラブルが起きた場合、例えば表示通りに洗ったのに風合いが変化した、ボタンを紛失してメーカーに在庫を問い合わせる場合などに必要となります。
洗濯表示は衣服の大切なデータが記載されていますので、取り外さないようお願いいたします。

洗濯表示の無い品物、表示不備な並行輸入品や海外のお土産品、日本語の表記がない物など、トラブルリスクの高い品物は、場合によってクリーニングをお断りする場合があります。
正規輸入品は日本の代理店を通し、日本の基準で審査し、日本の洗濯表示ラベルと連絡先が必ず記載されているので安心して取り扱うことが出来ます。

海外では着古し感を楽しんだり、服を消耗品と割り切る習慣があるようです。
逆に日本では、いつまでも新品状態で着用することを望む習慣があります。
なので海外の洗濯表示はある程度の風合い変化も考慮した、いわゆる緩い洗濯表示がされていることがありますが、それを日本で同じ洗い方をすると風合い変化や色の変化でトラブルになったりします。
このようなことが起こらないよう正規輸入品は日本の基準に合わせて検査し、場合によっては海外の洗濯表示と違う日本語の洗濯表示がされていることもあります。
トラブルや相談があるときも、しっかり連絡先も記載されているので安心です。
並行輸入品を、同じブランドの日本の正規代理店に問い合わせても、相手にしてもらえない可能性が高いです。
このような理由から、インポートブランドの洋服は正規輸入品を購入することが望ましいといえます。